こんにちわ。モリヤスです。
ロルフ・ドベリさんの「News Diet」という本を読んだので、紹介をしていきたいと思います。
手軽に多くのニュースを見れるようになった現代社会への提言のような内容になっているのですが、僕自身、普段から少し手持ち無沙汰になるとついついネットニュースを見たり、SNSなどを眺めてしまったりするので、とても刺さる内容でした。
ニュース依存はアルコール依存と同じくらい危険！？
（前略）
だが実際には、ニュースはアルコールと同じくらい危険なのだ。
（P37)
News Diet | 【著】ロルフ・ドベリ, 【訳】安原実津
これまで上記のようなこと一切思ったことがなかったから、この一文に度肝を抜かれました。
むしろニュースをたくさん見ることは生きていく上で大切なことだと思っておりました。（多くの方は、本書を読み終える前の僕と同じ考えであると思います）
けれども、その後の文章で上記を少し考えることになりました。
ニュースの消費に一万時間も費やしたあとで、私ははじめて自分自身にこんなふたつの質問を投げかけた。
「ニュースのおかげで、私は世界をもっとよく理解できるようになっただろうか？ よい決断ができるようになっただろうか？」。答えはどちらもノーだった。
（P38)
News Diet | 【著】ロルフ・ドベリ, 【訳】安原実津
筆者自身も良かれと思っていたニュースを見ること（新聞やテレビ、ラジオといった媒体から）が、ほとんど意味がなかったように述べておりました。
僕自身もテレビやネットでニュースを見て情報を得てい（る気になってい）ます。
ですが、確かに、ニュースのおかげで何かを理解できるようになったことも良い決断もできるようになったことはほとんどない気がします。（ニュース内の天気予報を見て、その日や次の日の服装を決めたり持ち物を決めたりすることはありますが…）
というか、ニュースの内容なんてほとんど忘れてしまいますしね^^;
なので、ニュースで扱っている内容で直接自分に大きく関係あることは本当に少ないのだと思います！
そして、そのニュースをだらだらと見ていることで、刻々と自分の大切な時間が失われていると言うことの危険さに気づいていませでした。（「よくないことだよな〜」と思いつつ流石に“危険”とまでは思えてなかった）
この本の結論
302ページあるこの本の47ページ目で、下記のように書いてあります。
私はあなたの目を覚まさせることができただろうか？もしそうなら、あなたはこの本の残りを読む必要はない。
あなたがいますぐにすべきことは、次のとおりだ。
ニュースをあなたの生活から排除しよう。ニュースから自由になるのだ。それも、完全に。
（P47)
News Diet | 【著】ロルフ・ドベリ, 【訳】安原実津
ここまでで筆者の意見に完全に同意できるのであれば、自分の本でさえもはや意味のないものだ的なことを言うのだから、面白いなと思いました。
けれど、なかなかそういう人はいないですよね？（僕もその内の一人でした）
このあと、本書では上記の結論に同意できない人たちに向けて、納得させるために、さまざまな研究結果や事例などに基づいた筆者の考えが述べられていたり、ニュースを断つための方法が述べられたりしています。
そして筆者は、ネットやテレビ、ラジオのニュースを見るのをやめて、下記をすると良いと述べています。
- 本などの深い知識が得られるものを読む（新聞や雑誌でも、専門家が書いた良質な長い記事であれば良いとのこと）
- 教科書
- Googleで検索（ニュースサイトに辿り着いてしまうことがあるので、その場合はすぐに無視する）
仕事に集中するためにも、ニュースは断つべきなのかもしれない
僕は普段プログラマーとして働いており、システムを作っているときにエラーが起きた時や、新しい技術を学ぶ時などに、その技術の公式サイトやブログ記事を読むことがあります。
仕事をやっていく上で必須なことですが、正直言うと僕は上記が苦手です。^^;
理由としては下記が考えられます。
- 基本的に英語で書かれているから（英語を読むのは不得意）
- 内容が難しいから（そもそも初めて学ぶことでもあるし…）
- 文章が長い（場合がある）から
上記の中でも3つ目が大きな理由だと考えていて、例えばその文章が日本語だろうと、簡単な内容だろうと、長ければ長いほど読む気が起きません。（同じような人は多いと思う）
それでも読まなければいけないので、頑張って読んでいますけどね……^^;
「長い文章を読むのが苦手と感じなくなればいいのにな〜」なんて思うのです…
本書に下記のように書かれていました。
「長い文章」が読めなくなってしまう人の特徴
前略
複数のメディアを同時に消費する頻度の高い人ほど、前帯状皮質の脳細胞の数は少なくなるのだという。
中略
ニュースを熱心に消費している人の大多数は —たとえかつては大の読書家だったとしても—、長文記事や本を読むことができなくなっている。
中略
私の経験から言うと、脳の構造がもとどおりになり、疲れを感じずに長い文章を受け入れられるようになるには、約一年はニュースを断つ必要がある。
後略
（P137~P139)
News Diet | 【著】ロルフ・ドベリ, 【訳】安原実津
「小さい時から本を読む（長い文章を読む）習慣がなかったし」、「そんなに好きじゃないし」で諦めていることでしたけれど、僕が長い文章を読むのが苦手なのは、もしかしたら、手軽に情報を手に入れようとしていた弊害なのかもしれないですね。
一刻も早く、「ニュースを断たなければいけない」と思う内容でした。
終わりに
この本を読み終えている頃には、（新聞やテレビ、ネットなどの短い）ニュースは、人生の娯楽になってしまっており、人生に不可欠なものではないと言うのがよくわかると思います！（少なくとも自分にとってはそう感じました）
自分にとって楽しみの一つと割り切れるのならいいのかもしれませんが、ニュースから何かを学ぼう、成長しようと思っているのならば、それは間違えなのかもしれません。
